詐欺に騙される人の特徴

目次

脳機能障碍

私は昔精神医療を齧った経験がある事から良く理解しているが、詐欺等に引っかかる人間というのはぶっちゃけていってしまえば大抵何かしらの脳機能障害がある。

具体的に言えば発達障害や強迫性パーソナリティ障害等が代表的だろう。
他にはセロトニン分泌系に障碍を来している場合等も人に騙されやすくなるが、いずれにしても共通して言えることは扁桃体に異常を来していたり想像力が欠落しているという事である

しかも、これは統計上10人に1人はいると言われている。
割合から考えるとかなり多い。

扁桃体とは

脳みその分業化

よく一般的に、脳みそというのは分業化が進んでいて、脳の部位毎に役割があるというのは誰しも聞いたことがあるだろう。

例えば、記憶を担当しているのは海馬であり、この海馬が何らかの要因によって損傷すると記憶障害が起きるようになる。

防衛本能

では、扁桃体が一体何を担当しているかと言うと「防衛本能」である。
当たり前だが、生物は皆自分自身が外的に捕食されないよう防衛行動を取る。

例えば、ネズミというのは基本的に暗い所を好み、開けた障害物の無い場所を嫌う傾向が強い。
では何故ネズミが開けた障害物のない場所を嫌うのかと言うと、外敵から身を隠し、敵に捕食されないようにするためである。

この様な、動物的で本能的な防衛行動をコントロールしている脳の部位が扁桃体である。

恐怖や不安をコントロールする扁桃体

扁桃体は防衛本能を司る脳の部位であるという事は、表現を変えれば恐怖や不安、警戒心といった感情をコントロールしている脳の部位という事でもある。

例えば、とてつもなく被害妄想が強烈な人間なんかは大抵この扁桃体が過剰に機能しすぎている状態である。

人から騙されやすく、詐欺などに遭いやすい人間はこの逆の状態であり、この扁桃体が機能していない状態が人に騙されやすい人間である。

想像力の欠如

一般的な意味の想像力とは異なる

更に言えば、こうした騙されやすい人間は「想像力」に障碍を来している事も多い。
だが、ここで注意が必要なのは一般的な意味における想像力と精神医学における想像力はまるで意味が異なるという事である。

この場合における想像力というのは音楽や絵など創造的な活動が出来ないという意味ではなく、「自分が認知できる範囲外の事に想像が及ばない」という意味である。

精神医学における想像力の定義

では、自分が認知できる範囲外の事に想像が及ばないという事が一体どういう意味であるかというと、例えば自動車が故障して整備工場に持っていったとする。
この時、整備士から「ずっと前から異音がしていたはずなのでもっと早くに持ってきてください」と言われたとしよう

この時、耳が悪くてかつ脳機能的に正常な人間の場合は「そうか、ずっと異音がしていたのに自分の耳が悪いから聞こえなかったのか」と捉える。
ところが、ここで耳が悪くてかつ想像力が欠落している人間の場合「異音なんてしなかった、この整備士の言っていることは間違っている」と捉える

これが精神医学で言う所の”想像力の欠如”である。

騙される人の思考パターン

では、話を戻して何故騙されやすい人は騙されやすいのだろうか。
騙される人の思考パターンというのは「自分なら嘘をつかないから他人だって嘘をつくわけがない」という物事の考え方を行う、要するにこれも想像力の欠如の1つである

想像力の欠如は上側頭溝と下前頭回の接続不良

上側頭溝と下前頭回の役割

上側頭溝と下前頭回、そして扁桃体、これはらはいずれも対人相互作用に関わる脳の部位である。

まず上側頭溝が視覚や聴覚から得られた情報を処理する。
この脳の部位では情報処理の第1段階である「そもそも何が見えているか」「そもそも何が聞こえているか」という情報の処理を行う。

次に上側頭溝によって得られた情報が下前頭回に伝達される。
下前頭回では「視覚によって見えている映像が何を意味しているか」「聴覚によって聞こえた音が何を意味しているか」といった、得られた映像及び音の情報の意味を分析する。

だが、自閉症の場合はこれのら脳の部位が相互に神経で接続されておらず、上側頭溝によって得られた情報が下前頭回によって情報の分析がなされない

すると、皮肉や比喩表現といったものが通用せず、言葉を額面通りの意味で解釈するという現象が起きる、情報の意味を分析する脳の部位が機能していないからである

海馬にも障碍がある

発達障害は海馬にも機能不全がある事で知られている。
海馬と言えば、脳の中でも記憶を担当している部位である。

発達障碍者は思い込みが激しく、一度思い込むと認識の修正が困難という特徴があるが、一体何故認識の修正が困難であるのかと言うと海馬にも障碍があれば、その海馬と下前頭回の神経接続もなされていないからだ

脳みそは工場のラインと同じ様に一定の順序で情報が処理される

ここまでの話をまとめると、健常者の場合はまず上側頭溝によって「何が見えているか、何が聞こえているか」という見たものそのまんま、聞こえたものそのまんまの情報を処理する。

次いで、その上側頭溝によって得られた情報が下前頭回に伝達され、下前頭回によって「視覚・聴覚によって得られた情報の意味の分析」を行う、そしてその情報が次に扁桃体に受け渡され「その情報に危険性が無いかどうかを判断する」という処理を行い、そしてその情報が海馬に受け渡されて最終的に「理解・判断した情報を記録する」という処理を行う。

ところが、発達障碍の場合は上側頭溝から下前頭回に情報伝達がなされず、下前頭回から扁桃体への情報伝達も成されない。

すると、上側頭溝によって「何が見えたか・何が聞こえたか」という情報の処理を行う、次いで「その情報を記録する」という処理を行う

すると、発達障碍者特有の「皮肉や比喩表現といったものが通用せず、言葉を額面通りの意味で解釈し、嘘を嘘と見抜けず騙されやすいという症状が表れる

思い込みが激しいのも同様

通常健常者であれば、既に保持している記憶と新しく入手した情報とに食い違いや齟齬がある場合、下前頭回や扁桃体によって「情報の解釈・判断」が行われ、既に保有している情報と新しく入手した情報とが何故乖離しているのかという理由を考える。

だが、発達障碍者の場合は、既に保持している記憶と新しく入手した情報との食い違いや齟齬が何故起きているのかという理由を判断する脳の部位がそもそも機能していないわけだから当然発達障碍者は既に持っている情報と新しく得た情報との食い違いを考える能力が無い

これが発達障碍者に特有の思い込みの正体である。

健常者と発達障碍者の違いまとめ

健常者の場合の情報処理の流れ

情報を得る→情報の意味を解釈・判断・理解する→情報の危険性の判断を行う→記憶する→新しい情報を得た際に既存の情報と食い違いや齟齬がある→情報の再解釈を行う→情報の危険度のランク付けを新たな情報に基づいて再修正する→記憶を更新する。

発達障碍者の場合の情報処理の流れ

情報を得る→記憶する→新しい情報を得た際に既存の情報と食い違いや齟齬がある→新しく得た情報を解釈・判断・理解せずに無視する→海馬の機能不全により既存の情報を更新しない。

明らかに情報処理の過程がおかしい

これを見て分かる通り、発達障碍者は健常者に比べて正常な情報の処理の過程を幾つもすっ飛ばしてしまっている

脳の物理的形状もおかしい

これも当たり前のことなのだが、健常者の場合の正常な脳の物理的形状というものがある。
例えば、これが海馬の場合は正常な海馬はZ字型の形状になる事が知られている。

だが、発達障害者の海馬の形はS字状になる事が知られており、まず脳みその物理的形状の時点で奇形が発生している事が知られている。

同様に、下前頭回や扁桃体の体積異常が見られることも知られている。
要するに、発達障碍者脳みそは正常な脳みそより小さい

主観と客観の違いを認識できないのも同様

発達障碍者は主観的認識と客観的認識の違いをほとんど認識できないが、何故この様な症状が起きるのかと言うと「他人の考えを読み取る神経」というのも下前頭回に存在するためである。

発達障碍者はその下前頭回が機能不全を起こしてほとんど機能していないわけだから当然「他人の考えを読み取る」という事がほとんどできない

すると、必然的に主観と客観の違いというものを認識できず、当然想像力の欠如を来す。

騙されやすい人の特徴一覧

特徴リスト

一般的に、こうした脳機能的に騙されやすい人の特徴をリスト化すると以下のようになる。

・価値観や物事の考え方の幅が狭く自分と異なる価値観を理解できない。

・環境の変化に適応するのが苦手で、常に同じ考え方を持ち続ける。

・妙に偏った正義感が強く、反原発思想や平和思想、共産主義、福祉政策等の政治活動にのめり込む。

・趣味の幅が非情に狭い。

・空気が読めない。

・皮肉や比喩表現等を理解できず言葉を額面通りの意味で解釈する。

・馬鹿正直で嘘を付けない、また嘘が嫌い。

・大抵の場合は表面上の人当たりが良く、短期的には良好な人間関係を形成するのに対して長期的には人が離れていく傾向が強い。

・暗黙の了解というものを理解できない。

・音や光に対して過度に敏感か、逆に過度に鈍感。

・宗教やスピチュアル、またそれらに類する思想にハマりやすい。

・天国や地獄、死後の世界あるいは霊や魂といったものに興味が強い。

・運命や予定調和といった考え方を好み、偶然という考え方に否定的

・自分自身で実際に見たもの、聞いたもの以外は信じない。

・無農薬栽培やらオーガニック食品等に異常にこだわる。

・特定の食品ばかりを食べ続ける偏食の傾向がある。

・他人から見ると不思議に思うような不毛で無意味な拘りが幾つもある。

・執着心が強い。

・思い込みが激しく、一旦思い込むと認識の修正が困難。

・人の話を聞かない。

・ありとあらゆる物事の程度を軽く捉える、悪く言えば能天気。

・物事を自己流で進めたがる。

・一つの事を深く掘り下げて、探求するのは得意だが、浅く広く覚えるのは苦手。

・衝動性が強く、予測や考え無しに行動する。

・片付けや整理が苦手。

・自己分析が出来ず、自分の欠点に自覚が無い。

・自分が周囲に迷惑をかけている事に気が付かず、無自覚に害悪を振りまく。

1/3も当てはまると発達障害の可能性大

このリストの特徴に1/3も当てはまるとだいたい発達障碍者の可能性が高い。

発達障碍というのは大真面目に精神科案件で可及的速やかに治療を受けた方が良い

発達障害は遺伝性

発達障害は一般的に遺伝性の脳疾患と言われているため、大抵の場合発達障碍者が1人いるとほとんどの場合においてその親も発達障害だしその子も発達障害である。

発達障碍の特徴の多くは想像力の欠如

こうして具体的に発達障碍の症状をリスト化してみるとよく分かるが、発達障碍の症状の多くは想像力の欠如から来ていることが分かる。

例えば、政治思想や宗教等にハマりやすく、かつ、その価値観が絶対的に正しいと信じ込むのも想像力が欠落しているからであり、環境の変化に適応できず、考え方の柔軟性が無いのもの想像力が欠落しているからであり、皮肉や比喩表現等が通用しないのも想像力が欠落しているからで、自己分析が出来ず、自分の特性に気が付かないのも想像力が欠落しているからである。

発達障碍の特徴の多くは想像力の欠如により説明がつく

サリー・アン課題

「サリーが自分の好きなビー玉をかごに入れて外に遊びに行きました。

アンはサリーのビー玉をかごからだして、横の箱に隠しました。

サリーが外から帰ってきて、ビー玉で遊ぼうとしました。

さて、サリーはどこを探そうとするでしょうか。

答えは箱の中にビー玉があります。
この問題に答えることが出来るかどうかはサリーの主観的認識に立って物事を考えることが出来るかどうかがポイントだが、自閉の傾向がある子供はこれがわからない事が多い。

もちろんこれも相乗力の欠如から来る症状の一種。

騙されやすい人を諭すとキレるのも同様

例えば、普通健常者から見れば誰がどう見てもあからさまに詐欺だと分かるような露骨な詐欺師がいたとする。
この詐欺師に発達障碍者が完全にのめり込んでいて、これを周囲の人間が諭してやめさせようとする。

すると、ほとんどの場合において発達障害者は「あんな良い人の事をそんなに悪く言うなんて信じられない!」とだいたいこんな様な反応を示す。

何故発達障碍者がこの様な反応を示すのかというとやはり原理は同様で想像力の欠如である。
発達障碍者は自身が認知出来る範囲の中だけで世界が完結して閉じているため、自分自身の認知機能に異常がある等とはつゆほども疑わないのだ。

これを自閉症と呼ぶ

自閉症という言葉も最近では随分と一般的に知られてくるようになったが、大抵の人間はその意味までは理解していない。
「自閉」というこの言葉の印象から「引きこもり体質なインドア派か何かなのかな?」という漠然としたイメージを抱いている人も少なくないようだが、何故自閉症が自閉症という名前を付けられたのか、という理由が正しくこの想像力の欠如である。

要するに、自閉症患者というのは想像力が欠落しているが故に自身が認知できる範囲外の事を想像できず、自分自身の認知機能によって認識できる範囲内だけで世界が閉じているから「自閉症」なのである。

だから、最初の整備工場の例のように、故障した自動車を整備工場に持っていき、整備士から「ずっと前から異音がしていたはずなのでもっと早くに持ってきてください」と言われ、自分自身の耳が悪いにも関わらず「異音なんてしなかったのだからこの整備士の言っている事はおかしい」という認識になるのは、自身の認知機能によって認識できる以上の事柄を想像する事が出来ないためであり、この時耳の悪い自閉症患者にとって「音」という概念の認識は自身の中だけで完結して閉じている、故に自閉症と呼ばれる。

言ってわからないから障碍者

以前「言ってわからないから障碍者なのであって言ってわかるようなら障碍者では無い」という中々強烈な問題発言を残してくれた人がいた。

だが、この人の言っている事は言い方は悪いものの、精神医療者としての経験則から言えば言っている内容それ自体は何一つ間違っていない。

現実的な問題として、詐欺に騙されている発達障碍者を説得して引き戻すのはほとんど不可能である

稀に成功しても一時的である

例えば、発達障碍者があからさまに露骨なカルト宗教にのめり込んでどんどん財産を搾取されているとしよう。
この発達障碍者を説得してこのカルト宗教を辞めさせる事に仮に成功したとする。

すると一体どうなるだろうか。
ほとんどの場合においてその発達障碍者はあるカルト宗教を離脱したとしても、今度はまた別のカルト宗教に引っかかるだけである。
更にまたそのカルト宗教も周囲の人間の熱い説得によって何とか辞めさせたとしよう、その時もまた別の違うカルト宗教にのめり込むだけでしかない。

要するに、本質的に扁桃体の機能異常とそれに伴う相乗力の欠如という症状が根本的に解決していない訳だから一時的に詐欺から引き戻したとしても本質的に対症療法でしか無い
だから、またすぐに別の詐欺に引っかかる。

精神科に任せるのがベスト

発達障碍者が詐欺に騙されないように誘導するというのは発達障碍の専門家である精神科医やカウンセラーですらかなり難しい事である。
専門家ですらも難しいというのにましてやそれが何の知識もないド素人に可能であるかと言えば当然不可能である。

だから、こういう人がいたとしたらその対応の専門である精神科に任せるのが最もベストな選択肢であるのだが、そもそもの問題として発達障碍者はほとんどの場合において自覚症状が無いという特徴があるため自分から精神科に向かうことはまず殆ど無い

しかも、発達障碍者は自己分析が出来ないというその特性上、自身が発達障害であるという事を自覚させる事もかなりの困難である

つまり、結論を言ってしまえば「どうしようもない」

多少の自覚があっても大抵は軽く捉える

発達障害には能天気でありとあらゆる物事の程度を軽く捉えるという特徴がある。
すると、発達障碍者は自身の症状に多少の自覚が表れ始めたとしてもその殆どの場合においてその症状を軽く捉える

しかも、やはりこれに関しても想像力の欠如を来すため「自分なら自分のこの症状を軽く捉えるから他人だって大した問題だとは思わないに違いない」という考え方になる。

いやいやいや、貴方自分で思っているほど全然軽症じゃないし何処をどう見ても重症ですよと説明してもそれが発達障碍者に伝わることはまず無いと言えるだろう。

ほとんどの場合において見捨てるのがベター

現実的な問題として詐欺にハマる発達障碍者を救済するのはほとんど不可能に近く、それを下手に諭そうものなら逆にこちらがキチガイの様な扱いを受ける。

大抵の人間は「なんで親切に教えてあげたのにそんな事言われなければならないのか」と大変不快な思いをするだろう
しかも、発達障害者は空気が読めない上にそのことに関して自覚も無いからその感情が発達障碍者に伝わる事もほとんどない。

すると、現実的な問題としては救済しようとした側の人間が理不尽を被るだけでしか無い
よっぽど発達障碍に関して専門知識がある熟練者でもない限りは基本的に手出しをしない方が自身の身のためだろう。

言われるまでもなく大抵の人はそうする

実際、大抵の人間はこれを言われるまでもなく経験則上理解していて極自然とそうしているだろう

先程発達障碍者の典型的な症状一覧を列挙したが、その中に「表面上は人当たりがよく短期的には良好な人間関係を構築するが長期的には人間関係が続かない」と言ったのは要するにそういう事である。

これは逆に言えば、騙す側からすれば発達障碍者は大変オイシイ狙い目という事になるのだが、やはりこれも言われるまでもなく大抵の詐欺師は経験則的にそれを理解して既に実行しているだろう。

諦めが肝心

これもよく一般的に言われることだが福祉従事者や精神医療者は精神を病みやすいと言われている。
そしてその理由が何故かと言えばつまり上記の通りである。

如何にこちらが必死に努力して相手を救おうとしても大抵の場合は恩を仇で返されるのがオチである。

すると、福祉活動や精神医療を大真面目に取り組む人間ほど精神を病んでいく、当然の話の帰結である



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