同じ投資でも詐欺が多いジャンルと少ないジャンルがある/理由と根拠

一時期統計情報を集めた事がある

私は一時期研究のために統計情報を集めた事があるが、同じ投資という商品でもジャンルが様々あるし、ジャンルによって詐欺の多さに露骨な違いがあることを発見した。

そもそも、冷静に原理を考えれば実に当然なのだがやはり初心者は意外と気が付かない傾向が強い。

シグナル配信/生放送

いわゆる投資助言の一種でバイナリーオプションやFX、株などで「今このタイミングで購入してください」と生放送のライブ配信で情報提供する種類のもの。

大体本物が2割程度含まれていた。

おそらく、EAの販売等に比べれば嘘が嘘だと発覚するタイミングが非常に早いからだろう。

また、この手のライブ配信は比較的低価格のサブスクリプション方式で提供されることが多いため、詐欺師の立場から考えれば旨味が少ないのも理由の一つだろう。

EA/サインツール等

比較的詐欺が多い。
本物率2%くらい。

販売形態の問題から言って購入した後でなければ中身が一切わからず、中身が分からないものを買わされる上にネット販売では金さえ振り込んでもらえれば雲隠れも容易、加えてサブスクリプション方式とは異なり最初の一回目の入金の時点でそれなりの金額が入ってくる等詐欺師側の立場から考えれば旨味が沢山あるわけで必然的にそうなるのだろう。

また、バックテストやフォワードテストの結果なども画像編集を行い容易に「自称できる」という点もミソ。

ロジック/手法販売

詐欺が多いことと、その理由に関しては概ねEAと同じ問題点を抱えている。

EAと同様の理由に加え、ロジックの公開はトレーダーにとっては自分の飯の種を明かすことになるし、しかも投資はその原理からいってゼロサムゲームであるから勝てる同業者が増える事は自分の首を締めることになる。

つまり、本物の投資家がロジックを販売するデメリットは幾つもあるのに対してメリットがほぼ無い。

だが、それでも稀に本物が混ざっている辺り実益度外視で何らかの思想的理由があるのだろう。

ただし、EA等と違い、本物かどうかの検証がより容易であり購入直後即座に嘘がバレる商材の特性上、比較的早期に悪評が立ちやすく割と口コミなどで本物と偽物を判断しやすい部類。

EAの無料配布とアフィリエイト

EAの販売だと途端に詐欺率が飛躍的に跳ね上がるのに対して無料配布だと逆に本物率が高い。

おおよそ2割程度体感で本物があるように感じる。

理由としては証券会社のアフィリエイト報酬はその多くがライフタイムコミッションを採用していることだろう。
ライフタイムコミッションとは、一回限りのアフィリエイト報酬ではなく、継続的なアフィリエイト報酬のことだ。

つまり、証券会社のアフィリエイトの仕組みとして「一人紹介すれば幾ら」では無く、「その人が取引した量に応じて毎月幾ら」という報酬体系なのだ。

この辺の報酬体系については各証券会社によって細かい違いはあるものの、基本的にはアフィリエイト紹介によって登録されたユーザーが実際に取引したLotに応じて報酬が決定される事がほとんど。

と、言うことは、実際に証券会社のアフィリエイト報酬の計算式に基づいて計算してみれば明らかだが、本当は稼げないクソEAを配布した所で詐欺師側に入ってくる報酬は雀の涙、ほとんど稼げないのである。

この方式で利益を上げようとすれば本当にちゃんと稼げるEAでなければ困難であるし、稼げないクソEAでアフィリエイト報酬詐欺を働いた所で詐欺師側に旨味が少ない事がその理由だろう。

だが、クソEAアフィリエイト詐欺を働いた所で本当に微々たる収入しか入らず、普通にバイトでもした方が稼げる程度の手間に対して割に合わない収入はずなのにそれでもそれを実行する人間が数多くいる辺り詐欺師にも優秀な詐欺師と無能な詐欺師がいるのだろうし、無能な詐欺師の無能な手法ですら騙されるようではお話にならない。

また、このジャンルは詐欺の割合が少ないだけでなく、見分け方も比較的容易である。
以前に私が見た事のある実例としては、無料で配布したEAがバックテストを出来ないように作ってあったものがあったのだが、バックテストすら出来ない時点で普通に考えて有り得ない。

更に、アフィリエイト報酬の高さと手数料の高さでも判断できるだろう。
当然、広告収入を得る側の立場から考えればアフィリエイト報酬が高い方が好ましい、だが高額のアフィリエイト報酬を支払うという事はそれだけ経営にコストを掛けているという事であり、であれば当然その広告料による支出が顧客の手数料に上乗せされている訳であって、必然的にアフィリエイト報酬の高さは利用手数料の高さに直結する。

だが、EA利用者側からすればもちろん手数料が安い証券会社を利用した方が同じEAを使用しても利益は増える。
となれば、必然的に詐欺師はアフィリエイト報酬も高いが手数料も高い証券会社をオススメしてくる。

それらに加え、アフィリエイト報酬は基本的に取引した総Lotによって決定する訳だから、ハイレバ掛けて小さいpipsを大量に取るようなゴリゴリのスキャルピングや、ひたすらナンピンマーチン系の手法などでリスクを先送りにするような挙動のEAを配布する事が多い。

代理運用業/ポンジスキーム

当然ながらリスクが高い。

何故なら自分の金を他人に預けるわけだし、一旦預ければそのまま持ち逃げできる。
また、ポンジスキームの可能性などもあるため実際に利益が出ているかどうかは余り当てにならない。

最も警戒すべきジャンルであるが、やはり稀に本物が混ざっているため「まっとうな鑑定眼」がある人にはオススメ。

常に理由を考えよ

全体的に共通して言えることだが、詐欺を見抜く為にはどうすればよいかと言うと、単純に考えて詐欺師側の立場からして旨味があるかどうかで判断すればいい。

冷静に考えても見れば実に当然の事なのだが、やはり意外と初心者は何故か気が付かないのだ。

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一般的なWebサイトやブログとは違い、情報が体系的に整理されているため本を読むように順番に読み進めていけば投資に関する基礎知識が一通り身に付くようになっています。